できないままでも弾ける、音楽のバリアフリー〜『ふれるだけのピアノ』に込めた思い

できないままでも弾ける、音楽のバリアフリー

〜『ふれるだけのピアノ』に込めた思い〜

  

ピアノは、練習して弾けるようになるもの。

私たちは、長い間、そう考えてきました。

指を動かす練習をする。

楽譜を読む練習をする。

何度も繰り返して、少しずつ弾けるようになる。

  

もちろん、それは素晴らしいことです。

でも、最近、健康ピアノサロンでさまざまな方と出会う中で、私は考えるようになりました。

「弾けるようになるまで、待たなくてもいいのでは?」

   

高齢になって、指が思うように動かなくなった方。

身体に障害があり、鍵盤を押すことが難しい方。

楽譜を読むことに苦手意識がある方。

そんな方々にとって、「練習して弾けるようになりましょう」という言葉は、ときに大きなハードルになります。

   

でも、音楽を楽しむために、そのハードルを必ず越えなければならないのでしょうか。

私は、もっと別の入り口があってもいいと思うようになりました。

  

それが、「弾くピアノ」から「ふれるピアノ」へという発想です。

    

来月発売予定の新刊楽譜『ふれるだけのピアノ』。

その第1曲「ひだまりのド」が完成しました。

🎹 「ひだまりのド」演奏動画はこちら

    

   

この曲集で大切にしたいのは、難しい演奏技術ではありません。

一本の指を鍵盤に置く。

好きな鍵盤に、そっと触れる。

そして、周りに広がる音楽を、ゆっくり味わう。

たったそれだけでも、音楽の時間が始まります。

  

  

「ひだまり」というタイトルにも、自然に照らされている心地よさを味わってほしい、という願いが、こめられています。

    

これまでの音楽教育では、「できないことを、できるようにする」ことに大きな価値が置かれてきました。

でも、これからは、もう一つの考え方があってもいいと思います。

  

「できるまで頑張る」から、「できなくても弾ける」へ。

  

例えば、指が一本しか動かせなくても。

思うようなリズムが叩けなくても。

楽譜が読めなくても。

その人に合った方法で、一緒に音楽を楽しめる。

  

そんな音楽のあり方を、私は「音楽のバリアフリー」と呼びたいと思います。

  

音楽には、目には見えない段差があります。

「楽譜が読めないと参加できない」

「指が動かないと弾けない」

「上手にできないと迷惑をかける」

そんな思い込みが、音楽への入り口を狭くしてしまうことがあります。

その段差を、一つずつ低くしていく。

それが、私の考える音楽のバリアフリーです。

 

「できるようになったら、ではなく、できなくても、今、楽しめる」

 

私は、ピアノの可能性は、まだまだ広がると感じています。

来月の新刊『ふれるだけのピアノ』は、その小さな一歩です。

「人がピアノに歩み寄る時代から、ピアノが人に歩み寄る時代へ。」

きっとそこから、人が、町が元気になっていきます🌈

🍀今日のまとめ

音楽のバリアフリーとは、人を音楽に合わせることではなく、音楽を人に合わせること。

🎄お知らせ
音楽のバリアフリー、健康ピアノサロン™️
足立区でも開催します♪

・・・・・

今月の新刊2冊、皆様のおかげで発売できました。

心から感謝いたします。

🟠うたって、弾いて、早口ことば!

🟣ピアノバー

🍁楽譜のお求めは・・・

https://suzukikei1111.stores.jp/

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。