「やりなさい」が「やりたくない」に変わる理由〜教え過ぎない心理学・心理的リアクタンス〜

おはようございます。

金曜日は、心理学について書いていきたいと思います♪

「やりなさい」が「やりたくない」に変わる理由

〜教え過ぎない心理学・心理的リアクタンス〜

「ピアノを練習しなさい!」

そう言われた途端、練習する気がなくなってしまった。

そんな経験はありませんか?

実は、大人にも似たようなことがあります。

「健康のために運動しなさい」

「もっと勉強した方がいいですよ」

「こうすれば、うまくいきますよ」

   

言われていることは正しい。

自分でも、そうした方がいいとわかっている。

それなのに、なぜか気が進まない。

    

心理学では、このような反応に関係する心の働きを

「心理的リアクタンス」

と呼びます。

人は、自分の自由を制限されたと感じると、その自由を取り戻そうとすることがあります。

つまり、

「やりなさい」と言われることで、逆に、

「自分で決めたい」

という気持ちが強くなることがあるのです。

   

これは、決してわがままだからではありません。

自分の意思を大切にしたいという、ごく自然な心の働きです。

     

私は、ピアノレッスンでも、このことを大切にしています。

たとえば、生徒が音を間違えたとき。

「そこはファじゃなくて、ミですよ」

と教えれば、すぐに正しい音が弾けるかもしれません。

     

でも、こんな声かけもできます。

「今の音、どうだった?」

「もう一度弾いてみようか?」

「どの音にしたら、もっと素敵になるかな?」

    

すると、生徒は自分で考え始めます。

音を聴き直す。

鍵盤を探してみる。

違う音を試してみる。

    

そして、

「あっ、わかった!」

という瞬間が訪れます。

この「自分で見つけた!」という体験が、次の学びへの意欲につながることがあります。

もちろん、すべてを自分で発見させる必要はありません。

困っているときには、教えることも大切です。

でも、先生が先回りして、すべての答えを渡してしまったら?

生徒が自分で考えたり、試したりする楽しみが、少なくなってしまうかもしれません。

        

私は、教えることを減らすというより、生徒が自分で発見できる余白を残すことが大切だと思っています。

   

これは、子育てや日常生活でも同じです。

「これをやりなさい」

の代わりに、

「どっちからやってみたい?」

「あなたなら、どうする?」

「何か面白い方法はないかな?」

    

そんな小さな問いかけが、自分で決める喜びにつながります。

    

教えることは、答えを渡すこと。

育てることは、答えを見つける力を信じること。

     

今日も、誰かの「自分でできた!」を、大切にしたいと思います。

🎹「人を動かす」より

「人が動きたくなる」場所をつくる。

健康ピアノサロン🍀