町から「知らない人」を、一人ずつなくしていく。~音楽でつながる、やさしい見守りの町~
同じ町に住んでいても、知らない人はたくさんいます。
毎朝すれ違う人。
同じスーパーで買い物をしている人。
近所の公園を散歩している人。
何度も顔を合わせているのに、名前も知らない。
そんなことが、当たり前になっています。
でも、ある日。
その人と一緒に歌を歌ったら?
ピアノを囲んで、笑い合ったら?
懐かしい曲を聴きながら、思い出を語り合ったら?
その瞬間から、もう「知らない人」ではなくなります。
音楽によってできた仲間。
私は、そんな仲間を
「音もだち」
と呼んでいます。
8月にオープンした「健康ピアノサロン」は、
ピアノを上手に弾くことだけを目指しているわけではありません。
一緒に歌う。
手拍子をする。
ちょっと間違えて、笑い合う。
お茶を飲みながら、おしゃべりをする。
そんな何気ない時間を大切にしています。
すると、不思議なことが起こります。
「また来週ね!」
「今日は、あの方はお休みなの?」
「この前のお話、その後どうなった?」
少しずつ、お互いを気にかける言葉が生まれてくるのです。
これは私自身、初めて見る光景で、
とても感動しました。
これこそ、町の小さな「見守り」ではないでしょうか。
高齢化が進む社会では、孤立や孤独が大きな課題になっています。
でも、見守りというと、何か特別な活動をしなければならないように感じます。
私は、もっと自然な形があってもいいと思うのです。
見守るために集まるのではなく、
楽しく集まっていたら、自然と見守りが生まれていた。
そんな場所が、町のあちこちに増えたら素敵ですね。
私が健康ピアノサロンで目指しているのは、そんな町です。
町から「知らない人」を、一人ずつなくしていく。
大きなことをする必要はありません。
今日、一人の人と音楽を楽しむ。
そして、笑顔で「またね」と声をかける。
その積み重ねが、町を少しずつあたたかくしていきます。
音楽でつながる人が増えるほど、
安心して暮らせる町が育っていく。
健康ピアノサロンは、そんな小さな町づくりの場所でもありたいと思っています。






